こんにちは。

剣道4段合格から1年経ちました、川名慶彦です。

 

社会人になってから剣道を再開して、剣道4段へ昇段されたい方が多いですね。

 

そういった方々が僕のサイトや動画を見ていただいておりますので、今回は「社会人が剣道4段へ最短で昇段するためのコツ」をまとめ記事として書いていきます。

 

 

学生剣道と社会人剣道の違い

 

小学生~高校生までの剣道は、「スピードを重視した、打突部位にあてる剣道」が求められるように思える。

 

ようは、相手よりも先に速く打つことができれば、試合で勝てる剣道。

 

しかし、「試合で勝つための剣道」と、「昇段審査で合格するための剣道」は違う。

 

そのためには、「打突部位を斬る剣道」へと意識を変えていくことが必要である。

 

 

剣道雑誌や書籍を買いあさった結論

 

剣道を再開してから約5万円ほど費やして、剣道関連の本や雑誌を購入してきた。

 

それは現代の剣道がどういったスタイルが良しとされるのか、知識を蓄えたかったから。

 

剣道8段の先生からお聞きしたことを含め、多くの情報をインプットしたものを以下のとおりにまとめる。

 

・基本を徹底的にたたき込んでいるか?

・学生の見本になるような剣道スタイルかどうか?

・構えた時に風格があるかどうか?

・学生剣道のスタイルから脱しているか?

・有効打突(特にメン)を決めているか?

 

これらが基準を自問自答しながら稽古をしていくと、多くの気づきがある。

 

 

1分間×2人の立会で合否が決まる理由

 

どれだけ基本稽古を繰り返しても、どれだけ日本剣道形を習得しても、実技試験である『立会』で有効打突を決めなければ合格できない。

 

どんな相手と勝負するのか分からないため、運の要素も関係する。

 

1分以内という短い時間の中で、「自分の剣道はこういうものである」と表現することが昇段審査だと思う。

 

また、剣道4段以上になると、3段以下のような「受審すればほぼ間違いなく合格する」ということはなくなる。

 

合格率は30%以下と低くなっていき、地域によっては10人中1人しか受からない所もあるようだ。

 

 

1.立会のポイントと合格動画

 

さて、僕が綾瀬にある『東京武道館』で1年前に合格した立会の動画はこちら。

(奥に座っておられる審査員の先生方の目線やマルを付ける手も注目してほしい)

 

 

 

ポイント1.驚擢疑惑を制御する心構え

 

まず、立会が始まる前の心構えが重要だ。

 

驚かない。

擢(恐)れない。

疑わない。

惑わない。

 

相手と対峙したときにおこる心の動揺や心の動揺を抑えきれない状態を、自己でコントロールできるかどうかがすべてといっても過言ではない。

 

つまり、驚擢疑惑(きょうくぎわく)の心を制御する心構えで、一人目の相手と対峙することが重要である。

 

これはそっくりそのまま、人生に応用できる思想だ。

 

 

ポイント2.常に攻めの姿勢を崩さない

 

『有効打突』を1本でも決めることが最重要となる昇段審査の立会では、常に攻めの姿勢を維持していきたい。

 

とっさに起こる相手の行動に反応したり、スキをついて打っていく瞬間に準備ができていないと有効打突を決められないからだ。

 

どの昇段審査でもやはり、メンを決めると合格になりやすいため、真っ向から攻めてメン打ちで勝負をしたい。

 

 

ポイント3.正しい礼法を意識する

 

剣道は「礼に始まり、礼に終わる」という礼法から学ばされる。

 

それは、相手と自分が存在して始めて稽古ができる環境が整うわけであり、誠心誠意、全身全霊で向き合うことが重要とされるからだ。

 

立会の終始、そういった礼法をきちんとやることはもちろん、審査員の先生方に自分の剣道を見ていただく意識も保持しながら立会をすると良いと思う。

 

具体的には、「審査員の先生方に後ろ姿を見せない」ことや、「開始線まで移動する時に、真ん中のXの線を踏まないようにする」ことも重要である。

 

 

真摯に対峙できるか否か

 

これら3つが「剣道4段の風格」だと評価されると、審査員の先生方はあなたの受審番号に合格のマルを付けると思われる。

 

自他共に、真摯に対峙できるか否かが合否を分けるポイントではなかろうか。

 

 

2.日本剣道形のポイント

 

第一次審査の『立会』に合格すれば、9割は4段に昇段できるといって良い。

 

木刀による日本剣道形は、大きな間違いをせずに実践できれば合格になるからだ。

 

僕は女性が相手だったが、男性とは身長と間合い違うため、事前に少し稽古して息を合わせておくと良い。

 

 

3.筆記試験のポイント

 

事前に問題が分かっているこの筆記試験は、レポート形式でまとめる必要がある。

 

なので、不安な人は先生に添削していただくと良い。

 

日本剣道形に続き、これも「問題そのものを見間違える」など、大きなミスをしない限り大丈夫なので通過できる。

 

 

まとめ

 

社会人剣道は、稽古時間をつくりながら切磋琢磨するようになるため、いろいろと大変だと思う。

 

そして、剣道3段と4段には大きな壁が存在する。

 

しかし、これを読んでいるあなたはこの壁を破壊して、次回の昇段審査で合格し、4年後に5段を受審していただきたい。

 

僕は受審可能になる3年後に5段を受審しようと、いろいろと稽古に励んでいる。

 

(すでに実力は6段だと8段の先生から言われるが、昇段だけでなく、マイペースで剣道を人生に取り入れていきたい)

 

あなたの剣道ライフの助けに少しでもなれば幸いである。

 

 

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