「桃栗三年~柿八年」の続きがあるなんて初めて知りました、川名慶彦です。
柚子は結実まで16年もかかる!?
盆栽のオークションで、湯船に入れたりジャムになったと使われる『柚子』の実が付いている樹を手にすることになった。
『柚子』について調べていると、「柚子の大馬鹿十六年」というおもしろい表現が見つかった。
ユズは実をつけるようになるまで、年数のかかる果樹です。
有名な言葉に「桃栗三年柿八年」というものがあります。
これには続きがあり、「柚子の大馬鹿十六年」と続きます。
つまり、ユズが実をつけるまで、16年ぐらいかかるので、気を長く持て……ということらしいです。*十八年、二十年ということもあります。
ただ、これは実生から始めたらということだと思います。
たいていは庭植えで5~6年で実がなるようです。もしかしたらまだ実をつけるほど育っていないのかもしれません。
また、枝先についた花芽を剪定で落とした可能性もあります。
花が咲かなければ実もつきません。
樹形が整った後は、花を咲かせたい枝を剪定しないようにします。
特に剪定もしていないということであれば、与えている肥料が窒素分の多いものである可能性もあります。
窒素分は葉を育てる成分です。
花芽を作るのに必要な成分はリン酸です。
窒素分を控え、リン酸分を多めに与えるようにしましょう。
以上、柚子の樹の育成者による知識を引用。
これをメインにして、オリジナル盆栽を仕立ててみた。
樹に不釣り合いなほど大きい柚子の実は摘んで飾りに使う。
※柚子、寒菊、白竜、黒竜、雪割草、トキワシノブetc寄せ植えオリジナル盆栽
なぜ、実を摘んでしまうのか
樹に実をずっと付けていると、実を維持するためにエネルギーを使うため、樹そのものの体力が減っていく。
なので、「意図的に実を摘む」ことが必要になる。
これは人間という樹にも同じことが言えるのではないだろうか。
努力によって樹が生長して花が咲き、実という結果が成れば、いつまでも大衆に披露しているのではなく、摘果して根幹にエネルギーを溜める。
それによって、また新しい枝葉が生え、花芽が付き、実に成る好循環が創られる。
日々、植物の春夏秋冬から生命の尊さを学ぶ。
まとめ
竹を割ったものを皿鉢と見立て、盆栽にアレンジしてみた。
おもしろい。
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