自作の棚も完成して盆栽が育てやすくなりました、川名慶彦です。

 

盆栽のオークション!?

 

「若いのに、いい目利きするなぁ、にぃちゃん」

 

ずらりと並んだ盆栽から手に取っていると、見知らぬ白ヒゲで70代の男性にそう声をかけられた。

 

そして、「盆栽のオークション」とも言える『競り』のイベントに誘われた。

 

ようは、「一般へ販売に出される前に業者が目利きして買い取る場所」のこと。

(おそらく千円ずつ値上げして落とすオークション形式だろう)

 

毎月1回、ある場所でやっているらしい。

 

そんなことがドシロウトの僕の耳に入るようになったのも、「目利きがボーダーラインを超えたから」のようだ。

(目利きできなかったらオークションに参加する意味ないからね)

 

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※『金華山かまずみ』の実は赤っぽいオレンジ色。

 

 

老後の趣味を老前に

 

正直なところ、盆栽というものは「高額な娯楽に近い趣味」であり、「時間も手間もかかる趣味」でもある。

 

だから、定年退職者や老人が始めるようになるわけで、今も昔も忙しい若者にあまり広まらない。

 

それを踏まえた上で、「老後の趣味」と言われることを、老前にやる。

 

そうすると必然と、「老後の心」が磨かれる。

 

それを継続できるか否かは人それぞれだけど、僕自身はけっこう続きそうな気がする。

(70代80代の盆栽仲間と話が盛り上がるし)

 

 

美の感性をリンクさせる

 

盆栽の業界では、樹齢が高く、幹肌や葉や根に味があるものを選ぶことが『目利き』らしい。

(値段は数千~数万~数十万~数百万円とピンきり)

 

その観察するポイントは、本人の「美の感性」に直結する。

 

盆栽に限らず、絵や器一つにしても僕は「ただ、自分の心が美しいと思えるもの」を選ぶようにしている。

 

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オリジナルの『アート盆栽』。

 

昔ながらの堅めの盆栽も分かるけれど、瓦に花も一緒に植え込むこういうカタチがあってもいい。

 

こういった「美の感性」を磨くことは、ほかのアートはもちろん、目の前の現象すら起こす創造能力にリンクさせることができる。

 

この思想で盆栽をやっている人には会ったことがないが、自由な発想から生まれる創造物が人生を楽しくおもしろくさせてくれることは間違いない。

 

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※『金華山かまずみ』の仲間の『青実かまずみ』。メタリックブルーの実が美しい。

 

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