縁あって90才の盆栽主が育てた木を譲り受けました、川名慶彦です。
枝葉が神事に用いられる木
神社には必ずある木に、サカキという木がある。
由来も興味深い。
サカキの語源は「神と人間の境界にある木→境の木」や「常に葉が緑で栄える→栄える木」が転じて成ったと言われている。
ほかにも諸説があるようだが、漢字では「木+神」で「榊」と書くとおり、これはそのまま「神事に使う木」と言う意味。また、「賢木」と書くことも。
ということで、サカキを主としてオリジナルに盆栽として仕立ててみたらこうなった。
※神榊、白竜、梅花黄蓮、屋久島立浪草の寄せ植えオリジナル盆栽
実がたくさん付いていることや、真っ直ぐとした幹肌に傷がまったくないことも価値ポイントになっている。
まとめ
人との縁はもちろん、木との縁もおもしろい。
まるでそうなることが決まっていたかのように感じる時がある。
以下、サカキの知識を引用。
サカキは日本・朝鮮・台湾・中国に自生する比較的温暖な地を好みます。
葉の形で先が鋭くとがっているものは神の宿るよりしろに適しているとされ、その昔は松の枝などが使われていたこともあります。
サカキの枝は古くから玉串として神に備えられ、江戸の頃には1日と15日に神棚に供える風習がありました。
玉串と呼ばれるようになった由来は、日本の神話において天照大神が天の岩戸にお隠れになった際、鏡や玉などを付けた五百津真さかき(いほつのまさかき)をフトダマが捧げ持っていたという逸話からそう呼ばれるようになったという説と、神霊の代依が玉串の由来ともいわれます。
サカキはまさかきとひさかきがあり、東北など寒いためにまさかきが育たない地方でさかきのかわりにひさかきが使われました。
類似種ですが属が異なり本榊はサカキ属でひさかきはひさかき属になります。サカキの属名クライエラはオランダの植物学者クライエルの名から付けられました。
今年も年末に、神棚へサカキを供えよう。
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