ニイハオ! 純血日本人の川名慶彦です。
中国での旅と、ある紳士との出会いについて。
高校の修学旅行先は中国
場所は、中国の上海。
中国といえば、高校の修学旅行で行った時以来だ。
万里の長城を友だちとシリトリしながら頂上まで登ったり、北京ダックを食べたり、中国茶店で花の茶葉を買ったり、闇市へ出かけたりと、高校生らしい普通の旅行だった。
(雑技団はあまり記憶がない。笑)
当時の校長先生が中国との友好条約を理念に掲げていたのか定かでないが、毎年、僕が通う高校では修学旅行先が『中国』だった。
(テロが多くなかったので、翌年からオーストラリアに変更された)
睡眠時間を削ってでも学びたい人
今回、10代にタイムスリップする気持ちで13年ぶりに中国の地を踏んだ。
日本からそう遠くないが、懐かしさもないくらい上海は都会化していた。笑
そして、上海からの新幹線で隣の席に座ったある紳士が、僕の心を躍らせることになる。
紳士「盆栽では僕はボケが好きなんです。白や赤や黄色の花も咲かせます」
YOSHI「僕は長寿梅を育てて赤い花が咲きますが、黄色は珍しいですね」
紳士「優先的には赤になりますが、珍しい黄色は希少価値があるようです」
YOSHI「それは剪定も水やりも難しそうですね」
紳士「おかげさまで挿し木でかなり増えました」
…
実際に盆栽を手入れしていないと分からないマニアックなトークから盛り上がった。
盆栽の話からスタートして国際情勢、スポーツ、登山、物理、社会システム、エネルギー、健康、ライフワーク、思想など幅広く、上海に着いてからも深夜まで語っていた。
「旅先でも睡眠時間を削ってでも、学びたい」
そう思える人と、一生のうちに何人出会えるだろうか。
正直なところ、現実と精神のバランスを重視してきた僕の思想とここまで近い人は初めて。
「そっくりそのまま年を重ねたらこの人みたいになるだろうなぁ」
単純にそう思えた。
ある意味、まるで未来の自分と対面しているかのようにも感じた。
そして、この紳士の未来が気になってきた。
YOSHI「これから新しいことをやるなら何をしますか?」
紳士「年齢も年齢ですし、(新規開拓は)もうキリがないですね」
YOSHI「もし、あと10才若かったらどんなことをしますか?」
紳士「きっと今興味ある●●について深めるでしょう」
YOSHI「それでは、僕がそれを極めます」
…
中国の皇帝が愛飲する非売品のハイグレードな中国茶を飲みながら、最後はこういった会話になって帰国することになった。
まとめ
どんなに才能がない凡人でも、緻密な戦略と圧倒的な行動を掛け算して循環していれば、必ず何かしらの結果は出る。
しかし、それは容易ではない。
この紳士と語り合ったことで感じたことは、「参入したらそれを戦略的に極める思考」と「やり始めたら深く掘り下げる行動」と「十手以上も先を読む思想」のレベルが、尋常ではないということ。
心身の健康状態も脳の回転も精神の強さも、キレ具合が超人すぎる。
心底そう思えた人は初めてで、まるで初対面に感じさせないご縁ある刺激的な出会いだった。
「ワンダーフォーゲル部だったので登山が趣味です。機会がありましたらまたお話し出来たら嬉しいです」
少年のような眼で語る紳士と、元気なうちに一緒に日本で登山することを誓った。
現在、手紙での文通でやり取りをしながらお互い、再会を楽しみにしている。
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