アーユーボワン!
スリランカを旅している、川名慶彦です。
なぜ、一人で海外を旅するのか?
旅行といえば、家族や恋人や友人で行く『団体旅行』が一般的である。
ましてや海外となると、『一人旅』をしている人は団体の旅行者と比べて少数になる。
ではなぜ、あえて一人で旅をするのか。
それは、『サバイバル能力』を高めるためである。
ここでの『サバイバル能力』とは、無人島でも生きられる独力での強さを指す。
この能力が高いほど、人生に起きる障壁を越えられる。
(特に起業家や経営者やアーティストはその壁が一般よりも高いため、サバイバル能力が必須になる)
また、ずっと日本に住んでいると『井の中の蛙』になり、この能力が高まらない。
だから、一人で海外へ行き、サバイバルするわけだ。
たった一人で異文化に溶け込むことで、新しい発見と日本にはない刺激を受けられる。
一人旅の3つのメリット
「成功する起業家は(特に若い頃に)一人旅を経験している人が多い」ということが、成功者インタビューで分かった。
それを考えながらスリランカを旅していた。
それは下記の3つに要約できる。
1.自力でコミュニケーションをとらなければならない
英語や中国語などの外国語が話せるとスムーズにコミュニケーションをとることができるが、話せなくてもサバイバル能力は高まるし、旅はできる。
一人旅では近くに頼る人もいないので、自分で話すことが必須だ。
ジェスチャーでもいいし、カタコトの外国語でもいい。
ようは、知らない言語でも人種でも「意思の疎通をはかろうとする気持ち」を湧かせることが重要で、伝わればオールオッケーである。
2.体力と気力と精神力を強制的に向上させる
日本の常識は海外では、非常識な場合が多い。
特に、『発展途上国』はこれに当てはまる。
信号がない道路を隙を見て渡らねばならなかったり、時間が大幅に遅れたりなど発展途上国では当然に起こる。
基本的に、そういった現象を目の当たりにしても、イライラしないことだ。
灼熱の太陽の下を長時間歩いたり、列車の切符を買っても4時間立ちっぱなしだったりしても、これはこれで旅の醍醐味だと知ること。
こうやって、体力と気力と精神力がいつの間にか養われていく。
3.審美眼が養われる
海外ではスリや詐欺や、持ち物の紛失などが起こりやすい。
こういったことがあっても楽しめる人は旅の上級者だが、多くはかなり精神的ダメージを受けるだろう。
予期せぬ出来事に対処することによって、瞬間的に人を見る目や、空気感で善悪を判断する力が養われる。
僕は以前、パスポート・一眼レフカメラ・現金・スマホ・液晶タブレットが入ったリュックを紛失・盗難したことがあった。
しかも、帰国の前日に起きたことでパニックに陥った。
追い込まれることで最短で手続きをしてなんとか帰国できたが、この貴重な経験によって、「どこの国に行っても生きていける」という自信が身についた。
実際に、発展途上国のスリランカでさえ、「インドの5倍は優しい国」だと思える精神状態になっていた。
以上、3点が一人旅で養われる。
ノープランのススメ
旅行代理店のツアーで海外に行く人が多いが、自分でプランを練って行くことをおすすめしている。
ツアーだと旅中、いろいろ考えることが少なくて済むので楽ではある。
戦争中の国に行くならまだしも、ツアーで海外を旅しては楽しさが半減してしまう。
なぜなら、自分でプランを練り、それを遂行しながら楽しむことができれば、一気に『サバイバル能力』が向上するからである。
換金しながら現地のお金で買い物したり、行こうと思っていたお店が閉店していたり、トゥクトゥク(自動三輪車)に乗っていてサンダルを片方落としたりと、様々な出来事に対応していかなければならない。
「予期せぬ出来事に、臨機応変に対処する力」こそが『サバイバル能力』であり、それは計画的でない方が高まりやすい。
僕は行きたい場所をざっくりとピックアップして、宿泊場所と飛行機のチケットだけ予約する。
旅のスケジュールはあえてノープランにしておいて、その国に着いて動きながらプランを練っていく。
そういった「旅を修正していく旅」を楽しむことで、生涯に残る想い出になる。
まとめ
10代の頃に成幸者から「人生は旅である」、と教わった。
旅を通して人生を楽しむコツを学び、活かす。
そしてまた、旅に出る。
放浪者(バガボンド)と呼べる旅人のライフスタイルが、妙に合う。
※スリランカの学校でのスプレーアート・ライブペインティングパフォーマンス
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