今年から居合道の稽古を始めました、居合ド素人の川名慶彦です。
リアルるろうに剣心
昨年は『羽田空港』でサムライを演じさせていただいた。
この動画では居合刀よりも格段に軽い演技用の刀を使っているが、実際の『居合道』は足も屈伸運動を頻繁におこなうため、膝に負担がかかる。
なので、年配の方で始める人もいるが、体力・筋力があるうちにスタートした方が良いと考えられる。
(1~12本も身体で形を覚え込ませないといけないし)
剣道7段&居合道7段の大先生
これまで出会った剣道の先生方の中でも、ずば抜けて『心』のレベル、精神性が非常に高い大先生(U先生)から多くを学んだ。
剣道4段に昇段した後、日本剣道形を剣友会の大会で演武することが決まってから、刀の使い方(抜刀・納刀など)をイチから教わった先生だ。
もう83才になられるこの大先生は、「多くの先生方の先生」として尊敬されている。
高校の教師で剣道の部活動の顧問になったことから、剣道をスタートしたこの先生は、「剣道7段・居合道7段」である。
これは相当な偉業であることは、剣道をやっている人なら誰でも理解できるだろう。
剣道だけでも7段まで修行することは遠い道のりなのに、居合道も同時進行で修行することは容易いことではない。
実際のところ、「剣道7段・居合道7段」を取得されている先生は少ない。
両方を昇段されている先生はおそらく、「剣道と居合道は表裏一体である」ことを若くして腑に落ち、実践されてきたと思われる。
「竹刀を刀のように扱え。刀を竹刀のように扱え」と言われるように、人を殺すために編み出された『剣術』から『剣道』は成り立っている。
しかし、現代剣道は「竹刀で打突部位を当てる」ことを重視し、本来の「刀で斬る」ということを教える先生は少ない。
戦後の「理にかなった剣道」から「試合で勝つための剣道」へと、形態が変わってきたように思える。
剣道場で生徒を率いる先生方の思想によって、指導方針が変わり、剣道のスタイルが道場によって異なる。
なので、「師匠選びに3年かけろ」という名言があるくらい、「最初にどのような先生から教わるか」が非常に重要なわけだ。
夢想神伝流の居合
居合道には多くの流派があり、僕は『夢想神伝流』を選んだ。
理由は単純で、「剣道7段・居合道7段」の大先生が『夢想神伝流』だったから。
あと、抜刀・納刀の最中にも、相手に斬られないように刀を使う点も理に適っていると思ったからだ。
居合道も剣道と同様、生涯、探求していきたい。
まとめ
剣道で培った思想が僕の人生の土台であることを確信できた去年から、『居合道』の道も歩もうと思っていた。
83才の大先生のように、果てなき道を歩み、その過程で学び、人生に応用していく。
そうして歩んだ暁には、心が相当磨かれ、きっと言葉には表せられない驚くべき『景色』が待っているのだろう。