古代の聖賢・偉人たちは人生をより良いものにするため、死生を超えたことも考えてきた。

今回は、物質世界の対となる精神世界について述べていくことにする。

 

人間、いつかは死を迎える。

この避けれない事実を真剣に考え、策を練り、実践してきた者たちがいた。

 

「人は生まれ変わって、死に変わる。そしてまた生まれ変わる」

 

人間は誰しも、『肉体』と『霊魂』の二つに大きく分けられる。

 

肉体が滅びることを、『寿命が尽きた』と意味している。

 

生まれても前世の記憶があり、能力が過去からきているものと実感する者がいることで、霊魂は『生きている』という思考に至る。

 

そして、『輪廻転生』という、生まれ変わっては死に変わる言葉が生まれた。

 

鎖のようにつらなっているいくつもの人生の一つが、今回の人生、つまり、『今世』である。

 

様々な研究の結果、『今世』に良いおこないをすることを『善業』、悪いおこないをすることを『悪業』と考え、できる限り今世来世を上向きにするためには、「善業を多くおこなうこと」だという結論に至った。

 

そして、善業はいくらでも積み重ねることができて、それは来世に持ち越せるものだという思想になった。

 

お金も乗り物もペットも物質的財産はすべて、来世に持っていけない。

しかし、この徳分という見えないエネルギーの貯蓄分は次の人生に引き継げるという。

 

この徳を積むことを『積徳』といい、それを実践している者を『徳人』という。

 

積徳然り、この世界の法則について無知または理解不足な者を『小徳人』。

積徳を意識して実践している者を『中徳人』。

積徳を無意識に実践している者を『上徳人』。

 

この上中下の徳人によって、徳分の蓄積の質量が変動する。

 

水のごとく自然に流れるままに、雲が風になびいて行くかのように、常日頃から善業を無意識でおこなえる心を維持していきたいものである。

 

そして、輪廻の鎖から霊魂を解放させるために、今世の宿題を終わらせるようにしていきたい。

 

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