こんにちは、芸術起業家の川名慶彦です。

道なき道を行くことは、そう簡単ではありません。

 

トップランナーは誰も前にいないからトップ

携帯電話、ファーストフード、スーツ、パソコン、音楽、出版、アート……。

どんな業界でも、必ずそれを開拓する『先駆者』と二番煎じ以降の『後続者』に分けられる。

 

先駆者が雑誌やテレビや本、インターネットなどのメディア媒体を通して露出することで、それを知った人は真似できるという風潮がある。

ようするに、先駆者からすれば後続者は自分の『真似』の量産であり、自分が見本となる。

 

たとえば、納豆ダイエットがテレビで話題になれば、主婦たちは急いでスーパーへ納豆を買いあさりに行く。

ヨガが美容健康にいい健康法だと世の中に広まれば、OLの職場の近くでヨガ教室が開かれる。

スマートフォンのアプリがランキングに上がれば、自分もダウンロードしようと購買意欲が生まれる。

 

道無き道に、道を創る者がいて、その道を進む者が続く。

どんな分野でも、先駆者と後続者が1:9の割合で出現していくわけである。

 

つまりは、誰かと同じことをやることで

「仲間はずれになりたくない」

という心理的不安を解消したい欲を人間は持っているから。

 

小さな半紙に書く書道家にしたら、壁や大きな紙にパフォーマンスとして書く『書道ガール』なぞ邪道だと考えるわけだが、これも先駆者が火を付ければ誰かが後を追ってくる。

こうして市場(マーケット)ができ上がることで、後続者はつまずかないで走ることができるわけである。

 

しかしながら、市場を開拓する先駆者は

・破壊と創造が自由にできる

・新しいルールを創ることができる

・未知なるものを発見できる

・開拓中にレベルアップできる

などたくさんのメリットがある。

 

例えば、缶のスプレーで絵を描く『スプレーアート』ならば

・壁や天井に描く

・車に直接描く

・夜光塗料で描く

・4K高画質デジタルと融合する

・海外のスプレー缶を使う

これらを試行錯誤の末、可能にさせてきた。

 

そしてこれらも当然、テレビやインターネットなどの媒体で発信するたびに真似されることになる。

 

マーケティング思考がない人、または右脳思考の人は真似されることを極端に嫌うが、認知度を上げるために様々なマーケティングを活用する開拓者にとっては、それをもプラスになるように構築していくことができる。

 

そして先駆者の最大のメリットは、過程が誰にも絶対見られないという点である。

 

つまり、どのようにその道を開拓しているか直接教えられない限り、知りようがないということ。

 

逆にデメリットは、いくら念入りに仮定しても実践しないと机上の空論になるという点である。

ゴールが見えないまま走るランナーは自分の前にランナーがいないため、常に不安が付きまとう。

 

「この道で本当にいいのか?」

「誰かサポートしてくれる人はいないのか?」

「いつ後ろから追ってくるのだろうか?」

まるで、光のない洞窟の中をさまよっている感じだ。

 

そんな場所は、積極的に進む人がいない。

すると、そこでのトップランナーは精神的に強くないと続けられない。覚悟が必要だ。

 

だからこそ、道無き道を進んだトップランナーは、後続者からすると『ヒーロー』として見られるのだ。

道を見据えて自分を教育していけば、唯一無二のヒーローになれる。

 

誰かの代わりにならない人になろう

 

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